園に不信感しかない…「子どもを預けたくない」と感じたワーママエピ3選

1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第23回は、ママたちが子どもを幼稚園や保育園に預けるときに感じた、不信感エピソードを3つご紹介します。

1. 強すぎるエリート意識にゲンナリしたママ

子ども 幼稚園 保育園 選び 不信感

【ママライフばんざい!】vol. 23

結婚してからも家庭に入らず働くママたちが、「ちょっと預けたくない!」と幼稚園や保育園に不信感を覚えた出来事をご紹介します。

共働きのAさんは、お子さんが成長するにつれて、幼稚園選びに悩んでいました。そのまま住んでいる地域の公立幼稚園に行けばいいかと思ったり、おいおい私立の小学校か中学校に通うのもありだという考えもあって、それならと最初から私立の幼稚園へと入園することも考えていました。あるとき、気になった私立幼稚園があったので、そこに入ることを決断。

そこは、幼稚園とはいえ、実際に外国人の先生が教える英語の時間もある、人気のお受験幼稚園でした。「僕は海外の大学を卒業したから、子どもたちにも海外文化を味わってほしい」という理事長は、とにかく選民意識が強いタイプ。そこに集まるのは、同じようなエリート意識の強いママたち。

Aさんは、とくにエリート思考のわけではなく、設備が整っている環境の幼稚園だから入園したものの、理事長の「うちの幼稚園に通えば優秀な子に育つ」という、謎発言に疑問を感じてゲンナリしていました。

とはいえ、理事長と同じ考えのママが多いこともあり、むしろ疑問を持ったAさんは所在なさげ。とりあえずは無難に毎日を過ごそうと、他のママたちともほどよい距離を保っていたのだそう。

Aさんのご近所ではお子さんを保育園に通わせているママもいて、いろいろな意見を聞いていると、やはり幼稚園でも保育園でも、各家庭によって環境や考え方次第で、結果、どこにお子さんを通わせたっていいと感じたのだとか。

考えの合うところに通えると違和感がないのかもしれませんが、いずれにしても、世の中にはいろいろなタイプの人がいるなあと思ったのでした。

2. 非常識な対応に困惑するママ 

子ども 幼稚園 保育園 選び 不信感

保育園にお子さんを通わせているBさんは、いつも時間に追われています。朝は急いで支度をして、お子さんを保育園に送り届け、仕事をしてからまた慌ただしくお迎えに行く……というサイクル。

そんなドタバタした毎日のうえ、連絡事項が教室の前の小さなスペースに貼ってあったり、貼ってなかったりするそうで、それに気づかないときもあるようです。あるとき、見逃していた連絡事項の返事の期限が迫っているということで、保育園を用事で休んでちょうどランチをしていたときに、園から電話がありました。「まだ数日期限があるものの、休んでいたから、わざわざ電話くれたのかな」と思ったBさん。

ですが、その後も、晩ごはんを食べている時間に、保育園から急ぎではない用件の電話がかかってくるなど、明らかに距離感がおかしくカジュアルすぎる接し方に困惑するBさん。友達でも夜分の電話は、小さい子どもがいたら遠慮する人も多いのに、なぜ保育園から大したことのない電話をかけてくるのか「意味がわからない」そうです。

ただ、内気なBさんは、それを先生に話して万が一、「子どもの居心地が悪くなるようなことがあったらいけないから」と、不信感を持っているものの悶々と過ごしているのだとか。不信感があまりにも大きければ転園という選択肢もあると思いますが、環境を変えるとお子さんの負担も大きいので、それもなかなかできないそうです。

確かに、保育園や先生によってカラーがあるので、それに合わないとツラいときもあるかもしれませんが、最初にそれを見抜くのはなかなか難しいことなのだなと思ったのでした。

3. やたら高飛車な対応にうんざりするママ 

子ども 幼稚園 保育園 選び 不信感

お子さんがふたりいるCさんは、上のお子さんと下のお子さんが、それぞれ別の保育園に通っています。園自体の人数制限や両親の勤務形態によって、必ずしも希望する保育園に入れるとは限らないのが入園制度でもあり、距離は近いものの毎日、ふたつの保育園を行き来していました。

どちらも公立保育園ではあるものの、先生によって、やはり違いが出てくるそうです。下のお子さんが通う保育園では、ほどよくルールにのっとって、ケースバイケースで臨機応変に対応してくれるそうですが、上のお子さんが通う保育園では、ゆるい雰囲気なのにときどき接する園長先生がすごく圧迫感があるのだとか。

Cさんがそう感じる、ということで他の人がどう感じているかはわかりませんが、「子どもを預かってやっている」という高飛車な態度があったり、何か気になることがあって相談しても、返事がまるで真剣味ゼロだったり。「お母さんが騒ぎすぎじゃないですか」と、園への改善を相談しても、まったく聞き入れてもらえないのだそうです。

確かに、保育園によってもカラーは違いますし、働く先生によっても仕切り方が違ったり、保護者への対応に差があったりすることはあるので、うんざりするのも納得。Cさんのように、片方では高圧的な態度を取られ、もう一方では親切な対応をしてもらえていると、やはり比べてしまうこともあるだろうなと思いました。

ひとくちにママライフといっても、いろいろな形の家庭があるものです。家族以外との関わりを持ったときも、すべてのママさんが順調ですこやかなママライフが送れますように!


文・かわむらあみり

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