なぜソレをバッグに!?…もう会いたくない「残念すぎる男性」3選
婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めたライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第38回は、婚活していると出会う“男性”についてのエピソードです。なかでも、いまでも印象に残っている「婚活男性3選」その12をお届けします。
1.「いい人なんだけど……」止まりの男
【結婚引き寄せ隊】vol. 38
それは結婚相談所でお見合いをしたときのこと。自分なりに大枚をはたいて、大手結婚相談所に入会した私は、「これからどんな人に会えるんだろう」とワクワクしていました。結婚相談所では、身元のしっかりとした独身男性がたくさん登録しています。
希望通りにいくかは別としても、言うのはタダだしと、ある程度の収入などのこちらの希望条件を伝えると、婚活アドバイアザーさんから、顔合わせの日程の連絡がありました。結婚相談所の一室へ案内され、部屋に入ると、そこには微笑みを浮かべた30代半ばの堅実そうな男性が座っています。
お互いに自己紹介を済ませ、限られた時間のなかで、何から話そうかと緊張していました。すると、「好きな食べ物はなんですか」「普段はどんなことに興味がありますか」などと、その堅実そうな男性がそっと話をふってくれます。そのおかげで、質問に答えるかたちで、会話をすることができました。
ただ、質問してくれるのと同じように堅実そうな男性に質問し直すと、「僕は何でも食べて好き嫌いはないんです」「あまり趣味もなく、興味があることもありません」といった具合に、会話をしてはいるものの、ほとんど“どんな趣味嗜好の人なのか”がわかりません。
長く会話していても、最後まで、“謎の堅実男性”といった印象でした。エリートサラリーマンで、経済的には安定できるだろうし、実際に会ってみても堅実そうな雰囲気もするし、ギャンブルや借金などとも縁遠くしっかりとした男性なのは結婚相手にバッチリ。
ですが、どうしてもそのデータ以上に踏み込んでみたくなるような印象が持てません。その後、婚活アドバイザーさんから、堅実男性からは好印象だったと連絡をもらったものの、こちらとしては「いい人なんだけど……」という返事しかできませんでした。
結婚相手となると、社会的にも経済的にもきちんとした男性を求める場合が多いとは思いますが、いくら条件が良くても、それだけではないんだなあと実感したのでした。
2. ペットを持ってくる男
それは大勢が集まる婚活パーティでのこと。その日は、「20代から40代まで」という年齢しばりのみで募集されていた、さまざまな職種の男女が参加していたパーティでした。
まずは全員が、会場にまあるく設置された椅子に座り、隣の人と短時間で挨拶を交わして順にグルグルと場所を移動し、相手を変えてまわっていく自己紹介タイムから、スタート。
このグルグル回っていく自己紹介タイムは、お笑い芸人のナインティナインさんが司会を務めるTBS系のイレギュラー婚活番組『ナイナイのお見合い大作戦』のワンコーナーで、「お見合い回転寿司」と名付けているところから、巷でも“回転寿司タイム”と呼んでいる婚活男女は少なくありません。
この回転寿司タイムは、ほんの数分しかなく、その後フリータイムとなるとさらにハードルが上がって、気に入った相手とカップリングできるかどうかが決まってしまいます。だからなのか、この回転寿司タイムでインパクトを与えようとする参加者もたまに存在します。
このときの回転寿司タイムで何番目かに遭遇したある男性は、一見、地味な印象のおとなしそうな40代ぐらいの人。男性には珍しく、ポシェットをしていることがちょっと気になりましたが、とにかく時間がないので、急ぎ足で挨拶します。「はじめましてー!」と言ったか言わないぐらいで、「あの、僕……」と斜めがけにしていたポシェットをガサゴソとし始めました。
名刺でも出すのかと思い、じっとその様子を見ていると……! なんと、ポシェットから出てきたのは、モルモットではありませんか。そうです、別名テンジクネズミと呼ばれる、小さくてまあるいあの生き物です。「モ、モルモット!」とびっくりした私に、その男性は「僕の大事なペットだから今日も一緒なんですー」とニンマリ。
そのあと、自己紹介が続いた気がしますが、モルモットに気を取られて、どんな話をしたのかされたのか一向に頭に入ってきませんでした。その男性の手のひらでモニュモニュ動くモルモットは、かわいくて一瞬癒されましたが、小さなバッグに生き物を入れて持ってくるセンスのほうにドン引き。
その後回転寿司がどんどん進んでも、「あのモルモット逃げないのかな…」「あんな小さいところに押し込められて大丈夫かな」などと、動物好きの私としてはモルモットのことが気になって仕方がありませんでした。案の定、その男性がモルモットを取り出すたびに「ひぇっ!!」と驚く女性の声が聞こえてきて、結果として誰もその男性とはカップリングしていませんでした。
確かに、こうして今も忘れられない光景として記憶に残っているので、会場にいた女性陣にインパクト大だったことには違いありませんが、仲良くなってからのおうちデートでペットを紹介されるほうがドン引かないのになあと思ったのでした。
3. グローバルさをアピールする男
ある飲み会に参加したときのこと。30代の男女が集まる場に、少し遅れて到着した、ネクタイもきちっとしめてビシッとしたスーツ姿で登場した男性がいました。平日の夜の飲み会だったとはいえ、その日の参加者にはスーツ姿の男性は少なく、遅れてきた男性は目立っていました。
席につくなり、「いま進めてる海外事業の話が長引いちゃって……」と、誰も聞いていなかったのですがグローバルな仕事の話を始めます。しばらく話したあと、ドリンクメニューを見ながら、「あ、僕はまた会社に戻るから、ウーロン茶で!」とオーダー。
会社に戻らなきゃいけないくらい忙しいみたいだけど、飲み会でウーロン茶ね。とそこにいた女性陣は言葉に出さないまでも、まるで全員がテレパシーを発したように目を合わせて、その男性のことをちょっと遠くから見るモードに切り替わりました。
その後も、他の参加者にはほぼ話題を振らずに、自分の話ばかりマイペースに話してから約1時間が経過。まだ飲み会が終わるまで時間がありましたが、その男性は「そろそろ出なきゃ!」と言って、「忙しい」と言い残して去っていきました。
残った参加者はみな、キョトンとしていましたが、突然の出来事がまるでなかったかのように、その後は和気あいあいと飲み会は進行。忙しいビジネスマンは時間がないのは仕方がないとは思いますが、いまいちよくわからない参加男性だったなあと思ったのでした。
婚活していると、思いがけずいろいろなタイプの人たちに会うこともあるかもしれません。くれぐれも、みなさんもお気をつけて、すてきな人を見つけてくださいね。
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