等身大、時代を牽引…豪華アーティスト8組が答える「ananのイメージ」 音楽通信 番外編!

音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第31回目は「番外編」! 2020年で50周年を迎えた雑誌『anan』に、「音楽通信」にご登場された森山直太朗さん、Chuning Candyさん、ゴスペラーズさん、曽我部恵一さん、家入レオさん、中島美嘉さん、中村一義さん、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんから頂戴したコメントをご紹介!

アーティスト8組の『anan』のイメージは?

【音楽通信】vol.31 「番外編-50周年へのコメント」

雑誌『anan』は、1970年3月3日に創刊してから、今年2020年で50周年を迎えます。そこで「音楽通信」にご登場いただいた一部のアーティストのみなさんに、50周年を迎えた『anan』に対しての貴重なコメントを頂戴しましたので、ここで一気に8組をご紹介します。

※「音楽通信」掲載日の順番でご紹介しています。

森山直太朗「若い女の子の本音が載っている雑誌」

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もう50年になるんですね。雑誌の『anan』といえば、“若い女の子の本音が載っている雑誌”というイメージです。雑誌創刊当時の70年代の若さと、現在の若さとは、時代とともに捉え方が違ってきていることもあると思いますが、時代ごとに独創的な発想を提案しているのが『anan』。女の子同士のいろいろな会話を雑誌というかたちで、ちょっとおしゃれに、本音で、発しているのではないでしょうか。

Chuning Candy「すぐ手にとって見ちゃう雑誌」

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写真左から琴音、ソフィー、LILI、ゆうり、愛子。

愛子 『anan』の表紙がいつも楽しみです。

ソフィー 私たちからすると、ちょっと大人の雑誌という印象もありますね。

琴音 いろいろな話題が紹介されている雑誌だと思います。

愛子 『anan』さんを本屋やコンビニエンスストアで発見すると、ほかの雑誌とは違う雰囲気で、すぐ手に取って見ちゃいます!

琴音、ソフィー、LILI、ゆうり、愛子 50周年! おめでとうございます〜!

ゴスペラーズ「インパクトと振り幅のある雑誌」

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写真左から、村上てつや、黒沢 薫。

黒沢 『anan』は大学時代によく読んでいて、憧れの雑誌だったんですよ。いつか『anan』に歌の記事で出ることができたら最高だと思っていました。だから、2000年だったかな。初めて出させていただいたときはうれしかったですね。

村上 僕たちが出させていただいたときはhydeさんが表紙の『anan』で、その号にちょこっとだけ載せてもらったんですが、うれしかったですよ(笑)。『anan』の“好きなミュージシャン特集”に出るのが夢だったから。

黒沢 男性にとっても憧れがある雑誌ですし、これからもそうあってほしいですね。女性にとっては、地に足のついた特集もすれば、キラキラした特集もしていて、とても振り幅の大きい雑誌だと思うので、これからもそのままで進んでいってくれると楽しいです。

村上 『anan』は世間にインパクトを残してきた雑誌だと思うんですよ。いまでも取ってありますが、1990年ごろに篠山紀信さんが素人女性のヌードを撮った号があって(※1)、とても衝撃的でした。

※1. 1992年10月2日特大号で篠山紀信さんが撮影する企画に全国から応募が殺到し、選考の末、読者代表として19人の女性が登場。

きっと宮沢りえさんの『サンタフェ』(※2)からきた流れですね。普通の本屋に並ぶ雑誌に、“24歳OLさん”などの一般人の女性のヌードが載っていて、当時20歳ぐらいの僕は衝撃を受けました。

※2. 1991年に篠山紀信さんが出版したヌード写真集。

その後も、めっちゃ保守的な回と、けっこう攻めている回があって面白い(笑)。人間もそうですが、どちらもあってそのコントラストがある人ほど面白いので、そのスタンスをずっと『anan』は続けていらっしゃるから、ドキドキします。

黒沢 振り幅があるのが魅力ですね。

曽我部恵一「僕らの世代にとって特別な雑誌」

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50年はすごいですね。僕らの世代は、ぎりぎり男も『anan』を読むような世界観があったんですよ。「Olive」(1982年創刊、2003年8月号休刊 マガジンハウス)などもそうですが、90年代のマガジンハウスの雑誌には、女性だけではなく男性も読む雰囲気がありました。その前は“もっとリベラルな新しいもの”というイメージです。

以前は、マガジンハウスではなく平凡出版でしたよね(※3)。マガジンハウスの近くに、音響ハウスというスタジオがあって、僕はときどき録音をしていたので、「ここがあの平凡出版か」と思いながら眺めていました。僕らの世代にとって『anan』は特別な雑誌ですね。

※3. 1945年に合資会社凡人社として設立、1954年から平凡出版株式会社、1983年に株式会社マガジンハウスと社名変更。

家入レオ「いろいろなテーマを真正面から主張する雑誌」

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『anan』50周年、おめでとうございます。『anan』はその時代ごとに、女性にまつわる情報や話題にスポットを当てて作られていて、照れたり恥ずかしがったりするテーマでも真正面から主張している雑誌だと思います。みんなが持っている気持ちを代弁してくれている『anan』の姿勢はすてきですね。

中島美嘉「常に読者を楽しませてくれる雑誌」

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『anan』は、昔から、きれいなお姉さんがたくさん出ている雑誌というイメージが強かったですね。私自身、『anan』の占い企画で鏡リュウジさんと対談させていただいたり、恋愛企画やファッションだったり、音楽記事以外でもいろいろな特集に出させていただいています。常に読者を楽しませてくれる雑誌だと思います。

中村一義「みんなが手に取りやすいおしゃれな雑誌」

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50周年、すごいですね。『anan』は、みんなが手に取りやすい、すごくおしゃれな雑誌だと思います。大衆的なんですが、なんかちょっと違うという存在。僕もそういう存在を目指しています。妻も昔から『anan』を読んでいますよ。

シーナ&ロケッツ 鮎川誠「等身大のスーパーファッション雑誌」

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『anan』50周年、おめでとうございます! 僕のギターのレスポールも50年やけ、同い年やね。『anan』は、以前やっていたバンドのサンハウス時代に作った「もうがまんできない」という曲の歌詞に出てくるんです。男女が別れる曲なんやけど。その歌詞の中に出てくる知ったかぶりをする女の子がする話は“全部『anan』に載っていたことをネタにしていると俺はお見通しだ”っていうような歌です。

この曲を作ったのは1972年ぐらいだから、雑誌『anan』が一番という時代。とてもバランスがよいし、品がよいし、みんなが興味を持つテーマを扱っている。女性が興味を持つものは男性も好きだからね。旅行やらグルメやらファッションも、すべて『anan』はリードしてきた、等身大のスーパーファッション雑誌。だから『anan』は見とかないかんのです。

取材後記

雑誌『anan』が創刊してから今年で50周年。「音楽通信」でコメントを頂戴した森山直太朗さん、Chuning Candyさん、ゴスペラーズさん、曽我部恵一さん、家入レオさん、中島美嘉さん、中村一義さん、シーナ&ロケッツの鮎川誠さん、ご協力いただきましてありがとうございました! 

1年限定の50周年スペシャルサイトもオープンしておりますので、ぜひご覧ください。雑誌『anan』そしてこちら『ananweb』ともに、今後ともよろしくお願いいたします!

『anan』50周年スペシャルサイト
https://50.ananweb.jp

Information

森山直太朗
初のアニメ主題歌「ありがとうはこっちの言葉(TV version)」配信中。3月30日から始まるNHK連続テレビ小説『エール』に出演。

音楽通信vol.20掲載 
https://ananweb.jp/anew/263629/
オフィシャルサイト
https://www.naotaro.com/

撮影・大内香織、ヘアメイク・北島圭二、スタイリスト・上野真紀

Chuning Candy
ニューシングル「STAND UP!!/アイのうた」発売中。4月26日、ワンマンライブ「Chuning Candy 2nd Anniversary LIVE!」を代官山UNITで開催。

音楽通信vol.21掲載 
https://ananweb.jp/anew/264709/
オフィシャルサイト
http://chunican.com/

写真・角戸菜摘

ゴスペラーズ
シングルコレクション『G25 -Beautiful Harmony-』発売中。4月11日から全都道府県ツアー「ゴスペラーズ坂ツアー2019〜2020 “G25”」開催。

音楽通信vol.22掲載 
https://ananweb.jp/anew/267687/
オフィシャルサイト
https://www.sonymusic.co.jp/artist/Gospellers/

写真・大内香織

曽我部恵一
自主レーベルの音源のみで構成されたソロベスト盤が発売中。今春、サニーデイ・サービスのニューアルバムをリリース。4年ぶりとなる全国ツアーも5月よりスタート。

音楽通信vol.23掲載 
https://ananweb.jp/anew/267672/
オフィシャルサイト
http://www.sokabekeiichi.com/

写真・大内香織

家入レオ
月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系 毎週月曜午後9時)の主題歌であるニューシングル「未完成」発売中。

音楽通信vol.25掲載 
https://ananweb.jp/anew/268178/
オフィシャルサイト
http://leo-ieiri.com

写真・大内香織

中島美嘉
ニューシングルMarie starring MIKA NAKASHIMA「イノサンRouge」発売中。

音楽通信vol.26掲載 
https://ananweb.jp/anew/270577/
オフィシャルサイト
https://www.mikanakashima.com/

写真・大嶋千尋

中村一義
ニューアルバム『十』発売中。3月1日から全国ツアー「中村一義 “十” acoustic Live tour 2020」、さらに5月10日からはバンド編成による「中村一義 “十” Band Live tour 2020」を開催。

音楽通信vol.27掲載 
https://ananweb.jp/anew/271314/
オフィシャルサイト
http://kikagaku.com/

撮影:角戸菜摘

シーナ&ロケッツ
アルバム『LIVE FOR TODAY ! -SHEENA LAST RECORDING & UNISSUED TRACKS-』、完全受注生産限定盤BOX『LOVE BOX -42nd Anniversary Kollection--』発売中。

音楽通信vol.28掲載 
https://ananweb.jp/anew/271851/
オフィシャルサイト
http://www.rokkets.com/indexjp.html

撮影:大内香織