家族のスタイルはさまざま。その時ベストと思える選択ができるように。【ママの読書】

家族のスタイルはさまざま。その時ベストと思える選択ができるように。【ママの読書】

こんにちは。ライターのかわむらあみりです。本の中で見つけた「これはほかのママと共有したい!」と思うフレーズをご紹介する「ママの読書」。
今回は、作家の川上未映子さんの著書『きみは赤ちゃん』(文藝春秋)からです。

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人生の中でも、出産は大きな出来事です。

川上未映子さんは、無痛分娩(計画分娩)を予定していたものの、結果的に帝王切開で男児を出産しています。出産時の選択肢が多く、それがたくさんの妊婦さんに認知されることで、さらにより良い出産経験ができるという考えに、同感。

わたしも無痛(和痛)分娩予定だったのを最終的に帝王切開で出産しました。陣痛も無痛分娩も帝王切開もすべて味わった出産フルコースを経験し、「どうやって生むのか」ではなく、「無事に誕生する」ことが何よりも一番大事だと、心から思ったものです。

普通分娩でも、無痛分娩でも、帝王切開でも、どのような経緯をたどった出産だとしても、「新しい命が生まれる」ことはすばらしいこと。どの出産方法がいいわるいということは、決してありません。そして「新しい命を宿して生んだ」ママたちも、すばらしいと思うのです。

子どもを小さいうちから保育園にあずけることは、おかあさんにとって、なにかしら葛藤する部分もあるかもしれません。保育園にあずけない・あずけられない専業主婦のおかあさんやおとうさんも、家で1日育児をするのは大変なところもあるでしょう。

わたしは子どもを1歳半から保育園にあずけています。当時会社員だったわたしは、産休・育休から復帰したくないほど、子どもと離れたくありませんでした。ですがその後、保育園に通うことになり、こういった本や働くおかあさんの話を聞くにつれ、さらに子どもが楽しく保育園に通う姿をみられるようになったことで、安心できました。

何かを始めるときは、どうなるかわからなくて不安になったり、考えすぎてしまったりすることもありますが、いざやってみると「なんてことなかった」といううれしい結果になることもあります。

一人ひとり個性があるように、どの家庭ひとつとっても、家族のスタイルはさまざまです。
ほかと比べることは、必要ありません。それぞれの家族が、そのときに一番ベストだと思える選択をしていけたらいいですよね。

『きみは赤ちゃん』
川上未映子・著
文藝春秋 1300円(税別)