今の時代の夫婦の関係や役割って?おたがいに無理のない範囲で、納得できるライフスタイルを。【ママの読書】
こんにちは。ライターのかわむらあみりです。本の中で見つけた「これはほかのママと共有したい!」と思うフレーズをご紹介する「ママの読書」。
今回は、作家の山崎ナオコーラさんの著書『かわいい夫』(夏葉社)からです。
夫よりも収入が多く、一家の大黒柱となっている山崎さんは、フラットに家族のあり方を見つめています。
ですが、結婚当初は家を会社のように捉え、生活費の大半を支えているうえに家事も多く担うご自身の立場に対して、損をしている気分になっていたそうです。
しかし、夫婦はただの人間関係のひとつで、損得はないことに気づくと、楽に。
収入が多い側も、仕事も家事も育児もやってみると、案外楽しくなるかもしれないと語っています。
専業主婦のかたも、働いているお母さんも、毎日の家事や育児にどう対応していくのかは、夫が家事や育児にどう向き合っているかに影響されます。
家事や育児をきっちりと分担することでストレスがたまったり、どちらかだけに負担が偏ってしまったりすることは、避けたいですよね。
なかなか調整しづらいこともあるかもしれませんが、おたがいに無理のない範囲で、納得できるライフスタイルを送りたいものです。
山崎さんは、子どもを育てていくにあたって、夫婦それぞれが「父親」「母親」という役割を担当するのではなく、ともに「親になる」のだという考えを持っています。
そんなふうに、肩を並べて、家庭を築いていけるといいですよね。
夫婦の関係を淡々と綴っているように見える山崎さんですが、タイトルのように夫を堂々と「かわいい」と述べる姿は、チャーミング。
わが家も、どちらかが先を歩くのではなく、一緒に手をつなぎながら歩いていけるような夫婦でいられればと、そう思いました。
『かわいい夫』
山崎ナオコーラ・著 夏葉社
1700円(税別)