ちょっとおねえさんの『約束のネバーランド』にハラハラどきどき!【テレビはおともだち】

ちょっとおねえさんの『約束のネバーランド』にハラハラどきどき!【テレビはおともだち】

この連載は……

ママになって、子ども番組の斬新さと奥深さに感動した!というライターのかわむらあみりさんが、娘のうーちゃんと日々楽しんでいる「テレビ番組」について綴ります!

主人公の女の子のチャレンジを応援したくなる

第27回目にピックアップするのは、「約ネバ」こと、アニメ『約束のネバーランド』(フジテレビ系 毎週木曜 25:25)です。

白井カイウさん原作、出水ぽすかさん作画による同作は、以前『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた、ダークファンタジー。昨年、実写映画化もされましたが、アニメ化としては2019年1から3月に「第1期」を、2021年1月より「第2期」を現在放送しています。地上波でも放送中ですが、過去の放送回は、Amazonプライム・ビデオで独占配信もされています。

エマ・ノーマン・レイの3人が暮らす、小さな孤児院から、物語は始まります。母と慕う“ママ”は親ではく、共に暮らす彼らは兄弟ではありませんが、幸せな毎日を送っていました。しかし、その日常はある日突然終わり、驚愕の真実を知った彼らが、その運命に立ち向かうさまを描いています。

けっこうサスペンス要素が強いものなので、少年漫画に連載されていた子ども向けとはいえ、本来の対象年齢は小学生以上のはず。保育園児の娘・うーちゃんにはまだ早いと思っていたのですが、たまたまママとパパが以前の「約ネバ」を観ていたときチラ見していたことや、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を家族で観に行ったときに実写映画のほうの「約ネバ」CMが流れていたこともあって、うーちゃんは「やくそくのねばーらんど」という言葉を覚えてしまいました。

「ママ、あのアニメ観たい」とリクエストするうーちゃんに、ママも「もうちょっとおねえさんになったら観ようか?」「こわいかもよ!?」などと言ってみましたが、おおいなる好奇心が勝り、録画したアニメを一緒に観ることに。

うーちゃんに、「約ネバ」のどこが好きなのか聞いてみたところ、「エマたちが鬼ごっこしてるとこが、わたしたちと同じだからおもしろいの」との返事。保育園ではいま“こおりおに”という鬼ごっこが流行っているので、「約ネバ」でも鬼につかまらないように逃げるところが、共感できるようです。

うーちゃんの場合、かけっこを含めたスポーツ全般が好きなのですが、逃げる役だったり鬼の役だったり、とにかくおいかけっこが楽しい様子。「約ネバ」では、逃げるシーン以外もさまざまな描写はありますが、そんな“鬼ごっこ”シーンや、少年漫画だけれど主人公が女の子という面でも、共感しやすいのかもしれません。

ちょっと怖そうなシーンがあるときは、“ママがうーちゃんを抱きしめてテレビ画面に背を向ける作戦”で乗り切り、そうやってでも気になる「約ネバ」を鑑賞しながら、いまは毎週親子で楽しみに観るようになりました。

そんなアニメ『約束のネバーランド』は、これからもうーちゃんをドキドキさせてくれそうです。