アニメ『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』でパワー補給!【テレビはおともだち】
この連載は……
ママになって、子ども番組の斬新さと奥深さに感動した! というライターのかわむらあみりさんが、娘のうーちゃんと日々楽しんでいる「テレビ番組」について綴ります。
ゾロリに勇気づけられる子どもたち
第33回目にピックアップするのは、アニメ『もっと! まじめにふまじめ かいけつゾロリ(第2シリーズ)』(NHK Eテレ 毎週金曜午後6時55分)です。
原ゆたかさんの人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズ(ポプラ社刊)を原作とした同アニメは、いたずらの天才・キツネのゾロリと、双子のイノシシ・イシシ&ノシシの大冒険の物語です。とくいの発明でピンチをきりぬけるゾロリは、「いたずらの王者になること」をめざしながら、花嫁さんとお城を手に入いれることを夢見て、修行の旅を続けています。
子どもたちのなかには、いたずらが好きな子もいたり、冒険が好きな子もいたりと、物語に引き込まれる要素がいっぱい。それにゾロリは、ひらめきの天才でもあり、何があってもくじけない前向きさと勇気があって、そんなところが人気のヒミツのようです。
ママはそれほどゾロリのことを知らなかったのですが、興味を持つようになったのは、ある日のおうちでの出来事から。娘・うーちゃんが、1階から2階へと、「スッポコ♪ ペッポコ♪ ポコポコピー!」と歌いながら、階段を上がっていきました。なんか歌ってるなあ、ゴキゲンなのかな? と思いつつそんなことを忘れていたのですが、違う日も、うーちゃんはひとりで階段を上がるときに「スッポコ、ペッポコ♪」と歌い、そのあとに「こ、こわくないも〜んっ!」という声が聴こえてきました。
あとで歌の真相をうーちゃんに聞いてみたら、ひとりで階段を上がって何かを取りに行くときにこわいから、「ゾロリのうたをうたってたら、だいじょうぶだもん」とのことで。ほほー、と思いました。
ときどきひとりで家のなかを移動するときに、自分を勇気づけるためにゾロリの歌を歌うと、アニメのゾロリやイシシ&ノシシたちの旅の道中のように進んでいけるそう。うーちゃんが「ぼうけんするのがたのしい」と話すゾロリは、楽しいだけではなく、パワーも与えてくれているんですよね。アニメって、子どもたちにいろいろなことをもたらしてくれるんだなぁと思いました。
ママとしては、うーちゃんを勇気づけてくれるゾロリは大歓迎。大人の目線だとゾロリ役の声を務めるのは声優界の大御所・山寺宏一さんが担当していたり、タイガー役は立木文彦さんだったり(おふたりの出演された終幕したエヴァを振り返り……)、ローズ役の声の早見沙織さんはうーちゃんの好きな「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役でもあったりして、ニンマリ。
そんなアニメ『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ(第2シリーズ)』は、これからも、うーちゃんを勇気づけてくれそうです。