『クレヨンしんちゃん』の笑いの中にある家族愛に子どももママもほっこり【テレビはおともだち】
この連載は……
ママになって、子ども番組の斬新さと奥深さに感動した!というライターのかわむらあみりさんが、娘のうーちゃんと日々楽しんでいる「テレビ番組」について綴ります!
テレビが届けてくれる色とりどりの世界
第38回目にピックアップするのは、臼井儀人さん(らくだ社)の原作による、国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系 毎週土曜日16時30分)です。
主人公は、お気楽でマイペースな5歳、野原しんのすけ。きれいなおねえさんが大好きで、いつも誰もが予想できない行動をします。母・みさえ、父・ひろし、妹・ひまわり、ペットの犬・シロとともにカスカベに暮らす、しんちゃん。
風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんら、幼稚園のおともだちと“カスカベ防衛隊”を結成するなど、家族やおともだちと過ごすおバカ全開な毎日が繰り広げられます。そんなしんちゃんに爆笑しつつも、時にホロっとさせる家族愛や友情の大切さを教えてくれる国民的アニメに、いつからか我が家の娘・うーちゃんも釘付け。
しんちゃんのような5歳ぐらいのときって、大人が思いつかないような動きをしたりするものですし、抜群の想像力を持っていたりするのが、子どものパワーでもありますよね。同じ子どもとして、しんちゃんの世界にすんなり入っていける、うーちゃん。そしてカスカベに、ローン35年で庭付き一戸建てを購入したひろしや、日頃の家族とのドタバタ風景が、子どもと一緒にアニメを観ているママやパパにとっても、共感しやすいのです。
うーちゃんに、一番気に入っているシーンを聞いてみると、「しんちゃんが風間くんの耳にフーッて息をかけたら、とろけるみたいになるところ」という、意外な返事。エリート志向の風間くんの“耳フー”が弱点というのも楽しいようで、さらに「ネネちゃんのリアルおままごとから逃げようとするけど、みんな言えないところもおもしろい」のだそう。
それに「しんちゃんはおしりをだすし、みさえはおしりが大きくておもしろい」という、母子のおしりが、うーちゃんにはウケている様子。しんちゃんといえば“ケツだけ星人”など、お尻をつきだす仕草もギャグ要素満載ですし、母・みさえもおしりが大きいことがチャームポイントでもあるようで、全国の子どもたちにとって、わかりやすいコミカルさが人気の秘訣だといえます。
思えば、このうーちゃんとママの『テレビはおともだち』という、イラストエッセイ連載は、2019年1月8日から始まって、いま2022年の2月8日で3年2ヵ月となりました。第1回は、保育園へ登園する前に観ていた『おかあさんといっしょ』をご紹介しています。
あれから3年。保育園児から、いまは小学生になった、うーちゃんは、アニメだけではなくバラエティや名作映画など、画面から放たれる色とりどりの世界に触れるようになりました。もちろんテレビの世界だけではなく、実際に保育園から小学校へと成長し、外の世界でもさまざまな物事を吸収しています。このコラムのイラストも、デジタルの色付けを手伝ってくれるほどになりました。
うーちゃんが赤ちゃんのときから、何歳になっても、一緒に過ごす毎日はママにとっていつだって、かけがえのないものです。親子でテレビを観て、たわいもない会話をすることも、とてもうれしいこと。みなさんにとってのお子さんとの毎日も、素敵なものでありますように。
アニメ『クレヨンしんちゃん』やテレビの世界は、これからも、うーちゃんに笑顔を届けてくれそうです。