コラム『愛の不時着』『ヴィンチェンツォ』制作のスタジオドラゴン「韓ドラ展」大興奮体験レポ

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。

いま“第4次韓流ブーム”が到来するなか、日本でも人気の韓国ドラマを制作している「スタジオドラゴン」社にも注目が集まっています。2021年7月9日(金)から8月28日(土)まで、東京・渋谷ヒカリエで開催の「スタジオドラゴン 韓ドラ展」をレポートします。

“韓ドラ沼”にどっぷりハマれるひととき!

日本に到来した“第4次韓流ブーム”によって、韓国ドラマ=“韓ドラ”沼にハマる人たちが続出中。今回の「韓ドラ」展では、そんな韓ドラ沼にハマった方はもちろん、なんとなく気になっている方でも楽しめる内容になっています。

JR渋谷駅から会場へ続く通路に「韓ドラ展」の広告などが展示され、入場前からワクワク感を高めます!

2016年に設立された韓国のドラマ制作会社「スタジオドラゴン」は、大ヒットした『愛の不時着』以外にも、数々の名作を世に送り出している、アジア最大規模のドラマスタジオ。今回の展覧会では、以前このテレビコラムでもご紹介した『ヴィンチェンツォ』をはじめ、『スタートアップ 夢の扉』『キム秘書はいったい、なぜ?』という近年手掛けた人気3作品にフォーカスしています。

『キム秘書はいったい、なぜ?』ブースのひとコマ。日本でも人気の俳優、パク・ソジュンさんらの甘~い空間が広がります!

開催に先駆けて行われたマスコミ向けの内覧会では、ライセンスビジネスディビジョン局長のユ・ボンユルさんが、韓国からオンラインで開会のあいさつをされて、展示される3作品の紹介やスタジオドランがヒット作を生み出す理由などを説明。

今後も「プレミアム・ストーリーテラー・グループ」として、世界でより飛躍を遂げたいというお話が印象的でした。

まずは『ヴィンチェンツォ』ブースから! ドラマの世界へ突入します~

そしていよいよ展示を鑑賞。最初の『ヴィンチェンツォ』ブースヘ行くまでの通路がスタジオドラゴンの紹介エリアになっていて、手掛けてきた作品の解説パネルが並ぶのですが、ここで筆者はテンション爆上がりでした(早い)! 

だって、大好きな韓国トップスター俳優、コン・ユさん主演の『トッケビ~君がくれた愛しい日々』のパネルも展示されていたから。まさかここでコン・ユさんに会えるなんて……(いや、展示を観てるだけだけど)感激!

そう、『トッケビ』もCGの要素が入った素晴らしい作品ですが、そんなスタジオドラゴンの作品群が並ぶと、その秀逸さに驚くばかりです。

劇中でインパクトを残した名ゼリフとヴィンチェンツォの垂れ幕が異空間へ誘います

名シーンや名セリフに心躍る 『ヴィンチェンツォ』ブース

若手人気俳優のソン・ジュンギさん演じるヴィンチェンツォ・カサノが主役の『ヴィンチェンツォ』ブース。名シーン映像や劇中の名ゼリフがシャワーのように降り注ぐフォトスポットがあり、見どころ盛りだくさん!

(左)ヴィンチェンツォがチョヨンに送る「マルタ島の絵葉書」は切ないー!(右)なんとあの「ギロチンファイル」がここに!

ドラマで実際に使用されたアイテムや着用衣装など、どれもこれも「これ、あの場面に出てたヤツ!」と驚く、レアなものばかり並びます。

韓国系イタリア人の弁護士・ヴィンチェンツォのイタリアのパスポートでしょうか、よく出来ています
実際に着用した衣装です。とくに真ん中のイタリア製スーツを実際に見ると、コレを着ていたソン・ジュンギさんのスタイルの良さが確認できます

ヴィンチェンツォを慕う住人が住む「クムガプラザ」を再現したフォトスポットや、ヴィンチェンツォが名付けたハト「インザーギ」も展示されていますよ!

「クムガプラザ」にいる手前のふたりの間に入って記念撮影することができます
「インザーギ」の足にはちゃんと青いリボンが! エサ箱もあり。会場のどこかにはインザーギの足跡もありますよ

『ヴィンチェンツォ』の世界を十分に堪能したあとは、韓国のシリコンバレーで成功を夢見る若者たちの成長物語『スタートアップ 夢の扉』のブースへと移動していきます。

物語を盛り上げる小道具のつくりこみに驚き! 『スタートアップ 夢の扉』 ブース

『スタートアップ 夢の扉』ブースでは、主演のソ・ダルミ役のペ・スジさんとナム・ドサン役のナム・ジュヒョクさんにまつわるアイテムを中心に、爽やかな青春ストーリーの世界へ突入!

ペ・スジさんとナム・ジュヒョクさんはコン・ユさんと同じ事務所なんです。いつか共演するかな

韓国のシリコンバレーこと、ベンチャー企業を支える支援施設「サンドボックス」のカフェを再現しているスペースもあります。

「サンドボックス」のカフェ。ブランコに乗る女の子のあのロゴマークもこんな間近で見られるなんて。

そしてドラマと同じく、サンドボックス特製メモに「夢」を書いて貼り付けることができる、まさに体感できる仕掛けも! 「韓ドラ展」に訪れたみなさんの夢にあふれたロビーになるはず。

手前にある机に、メモやペン、テープが置いてあります。筆者も体感しようと実践。写真奥に見える壁に、メモを貼り付けることができます

若者たちの夢と甘くて切ない恋を育てた場所が再現されていると、なんだか青春時代に戻ったような気に。ノワールコメディ復讐劇『ヴィンチェンツォ』とは、ガラリと違う雰囲気を味わえます。

劇中で手紙をやり取りするときに出てくる桜の樹を再現。幹は本物だとか。そして手紙を入れていたあの「巣箱」がちゃんとある!

撮影小道具などの展示を見ていると、画面を通して鑑賞するぶんにはそこまで見えないようなところでも、実にこまやかなつくりが施されていることがわかり、こうした積み重ねでヒットドラマが出来上がるんだなあとしみじみ。

次はもう、キュンキュンしちゃうこと必至の『キム秘書』ブースなのです

ラブラブフォトスポット でキュンを体感! 『キム秘書はいったい、なぜ?』ブース

続いては、『キム秘書はいったい、なぜ?』ブースです。パク・ソジュンさん演じるツンデレ御曹司で副会長のイ・ヨンジュンと、パク・ミニョンさん演じる敏腕秘書キム・ミソの甘い恋の駆け引きが女性のハートをわしづかみにしているラブコメディ・ドラマ。

さすが「ラブコメの神」といわれるだけあるパク・ソジュンさん! 「クローゼット」の胸キュンフォトスポットです

『キム秘書』ブースは、なんといっても“胸キュン体感ブース”と言っても過言ではありません。とくに、ラブラブフォトスポットが充実していて、「クローゼット」「ネクタイ結び」「ウエディング」と、3スポットも体感できますよ!

キム秘書がいつもしている「ネクタイ結び」を体感! ネクタイだけ、パネルじゃなくて本物だから、実際に結べます

3つのフォトスポットにあるパネルはそれぞれ動かせるので、間に入って記念写真を撮ったり、女性ならキム秘書パネルをよけて自分がそこに立ってみたり、男性なら副会長パネルをよけてそこに立って撮影できます。

「ウエディング」シーンの再現。パク・ソジュンさんの曲げた左腕部分に手を入れられる(!)ので、本当に横にいる気分で撮影できます

何度もドラマに出てくるキム秘書の一人暮らしのお部屋もあります。ドラマの世界を思い出しますよね。それに副社長がキム秘書に送ったぬいぐるみなどの小道具もカワイイ。

右にあるのは、ベッドの上にある「お疲れ牛」。会場でもグッズ販売があるかも

ドラマ3作どれも、サイン入り台本や「韓ドラ展」だけのオリジナルメッセージ映像、ドラマの制作秘話ムービーなどもあります。

そしてラストを飾るのは、スタジオドラゴンの制作ドラマにも多く参加している韓国のシンガーソングライター・Gaho(ガホ)さんによる会場限定のライブ上映!

写真は『サイコだけど大丈夫』の主題歌「You’re Cold」(Heize)を歌うGahoさん。

Gahoさん自身がう『スタートアップ 夢の扉』主題歌「Running」をはじめ、『ヴィンチェンツォ』の「I’m always by your side」(ジョン・パク)、『キム秘書はいったい、なぜ?』の「It’s you」(チョン・セウン)など、ココだけの選りすぐりの名曲を聴くことができます。

内覧会では、「韓ドラ展」のパンフレットに携わった韓国在住のK-dramaライター・Misaさんのオンラインメディアツアーも開催されました。

そのほか会場では、ドラマグッズや韓国のソウル市場のお菓子などの販売もありますよ。世界初開催となるスタジオドラゴンの作品に触れることができるこの機会を見逃す手はありません。

【開催概要】
「スタジオドラゴン 韓ドラ展」
期間:2021年7月9日(金)~8月28日(土)
※新型コロナウイルスの感染状況により延期、中止する可能性がございます。
開館時間:10:00~20:00 
※最終入場は閉館時間の30分前
※最終日は10:00~15:00(最終入場14:30)
会場:渋谷ヒカリエ 9Fヒカリエホール

「スタジオドラゴン 韓ドラ展」公式サイト
https://kandoraten.jp/

かわむらあみりのテレビウォッチング
https://suits-woman.jp/column/tv/
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