コラムイケメンが続々登場!『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』に見るアラフォー婚活事情

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。

今回は、ドラマパラビ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(テレビ東京ほか 毎週水曜深夜0:58)をご紹介します。

肉食出会い系アプリにハマる独身女性のとまどい

第2話で主人公の松本チアキ(山口紗弥加)と猫カフェデートする、通称・役者くん(本田響矢)。 Ⓒ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会

現在放送中の山口紗弥加さん主演のドラマパラビ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』は、2019年に開催された「コミックエッセイ大賞」の入賞作品である同名漫画を原作とし、同コンテストの入賞作品を初ドラマ化。友人のおススメでマッチングアプリを始めた主人公の38歳バツイチ独身女性・松本チアキ役を山口さんが演じています。

同ドラマは、主演・原作・脚本・監督・企画プロデューサーもすべて女性が手がけ、いまではすっかりマッチングアプリでの出会いも世になじんでいるなかでの“現代型”といえるラブコメディドラマ。冒頭から、小気味好いテンポで、軽やかにストーリーが進んでいくんです。ドラマながら、突然視聴者へ語りかける切り替えがあるなど、舞台のような感じも。

狂気をはらむヤベえ役からすてきなお姉さん役まで、なんでも演じられる演技派としても名高い山口さんご自身は、「マッチングアプリって何ですか!?」とドラマのオフィシャルサイトにコメントを寄せるぐらい、出会い系とも婚活とも遠い存在。ですが、劇中では見事な“バツイチ独身女っぷり”を見せています。マッチングアプリとの出会いによって、まるで遅咲きの青春を謳歌するような、山口さん演じるチアキ。とまどいながらも、どんどんアプリにハマっていきます。

劇中では、恋活や婚活をしている方にとっては、まるで“婚活あるある”と思える描写も多々出てきます。たとえば、「プロフィールに掲載されている写真と実際に会ってみた本人が全然違う」問題だったり、「今度の男性こそはいいかもしれない」と期待しても何度も懲りずに肩透かしをくらう事実だったり。

私自身、独身時代にあらゆる婚活手段を用いて1,000人の男性と出会い、40歳になる前日のギリ30代最後の日に13歳年下の夫と結婚した身なので、興味津々で同ドラマに見入ってしまいました。同じように、婚活経験者や現在絶賛恋活&婚活中の方なら、「これ、あるなあ!」と思いながら視聴する女性も多いはず。

ただ、真剣に結婚を望むなら、アイテム選びは重要。このあたりを見誤ると無駄骨に終わります。同作に登場する「マッチングアプリ」は、明らかに結婚向きではなく、恋を探す人、それもかなりカジュアルなかたちでの肉食出会い系マッチングアプリが題材となっています。

原作者である松本千秋さんは、そんなアプリにハマった実体験を著書で綴っていて、ドラマ化していますが、いまはもうアプリを利用していないようです。本当に結婚したい女性の場合、ドラマのようなタイプのマッチングアプリでの婚活は、おススメできないなとつくづく思いました。

ただ、同作は今のところに限ってですが重々しい描写はまったくナシ! コメディエンヌぶりも披露してくれる山口さん扮するチアキの、アラフォーながら揺れ動く心情が垣間見えて、共感度数120パーセント!!

では、どんな人たちが登場するのか、続いて見ていきましょう!

通称・国立くん(鈴木康介)と居酒屋デートするチアキはこのあとついに!? Ⓒ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会

年下イケメンの沼にズブズブとハマるアラフォー主人公

第2話でチアキに爆弾発言をする通称・ハーフくん(當間ローズ)は、『バチェロレッテ・ジャパン』でも恋愛の旅に参加中! Ⓒ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会

遅咲きの青春を謳歌する主人公・松本チアキに扮する、山口紗弥加さん主演のドラマパラビ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』は、好奇心からマッチングアプリを始めた38歳のバツイチ独身女性がどんどん出会い系にハマっていくお話ですが、出会う男性たちがなんともバリエーションに富んだ「年下のイケメン」ばかりなんです。

チアキは、最初の頃はおそるおそるアプリを使い始めているものの、さまざまなタイプの年下イケメンに出会うにつれて、次第に奔放に。それはまるで「モテ期到来か?」と恋愛下手な女性なら、勘違いしてしまうようなモテっぷり。

それぞれ出会う年下クンたちに、チアキはわかりやすく密かにニックネームをつけているんですが、大学生くん(前原滉)や、ガチモくん(沼口拓樹)など、大人の女性が年下男性をわかりやすく型にはめようとする具合もそこから見て取れます。

でも、次々に出会うものの、デートの別れ際に「廊下でもいいから寝かせてほしい」と訴えてチアキの家に上がりこもうとする年下クンや、「もっとつながりたいなぁ」とつぶやく年下クン、もっともそうな理由で優しくしておきながら気づいたときにはマッチングを解除して去ってしまうような年下クンという“ハズレ”ばかり……。

登場するのは、一夜の男女の関係だけが目的だという、結婚とはもっとも遠いところにいる男性たち。そんな下心のある男性たちにちやほやされていただけだったと愕然とするチアキ。年下イケメンの沼にズブズブと入り込んでしまったアラフォーのチアキは、浮かれていたのが一転して、アラフォー世代とはあまりにギャップが大きい若者の恋愛観にガッカリしてしまうのです。

でも、勇気を出して出会いを探す、という意味においては、めげないチアキの姿は励みになります。それに、ドラマにわんさか出てくる年下イケメンたちは、観ているだけでも目の保養になるかも!?

そしてチアキの親友・リカを演じる町田マリーさんとチアキも常連のバーのマスターを演じる増子直純(怒髪天)さんも、いい感じ。以前町田さんがご出演されていた舞台を鑑賞したことがありますが、いろいろなドラマでもお見かけするようになりました。今回のドラマでもチアキの良き親友ぶりを発揮し、「こういう女友達、いる!」と共感するポイントを見せてくれます。増子さんも、バーのマスターとしてさりげなくチアキたちに寄り添うスタンスで、味わい深い存在感を放っています。

エンディングでは、山口さんの中学時代の先輩である椎名林檎さん率いる、東京事変の主題歌「命の帳」が映像とマッチ。山口さんが年下のイケメン2人にガウンを脱がされ、黒い下着姿になるという、セクシーな映像も見どころです。

気になる11月25日放送の第2話は、国立大学の学生で通称・国立くん(鈴木康介)とデートをすることになったチアキ。居酒屋デートの後、「何もしない」と言い張る彼の押しに負け、チアキは彼を家に招き入れてしまい、ついにチアキは年下男子とどうなってしまうのでしょうか!?  次回も惜しみなく、続々とイケメンが登場!なかには、いま恋活&婚活女性に話題沸騰中の『バチェロレッテ・ジャパン』(Amazon Prime Videoで独占配信中)にも参加して注目を集めている、當間ローズさんが、「ハーフくん」として衝撃的なセリフを吐く模様です!! 次回も見逃せませんね!

チアキとスマートなデートをしていた通称・ジェントルくん(小林亮太)だったのに……。 Ⓒ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会

『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』
https://www.tv-tokyo.co.jp/38appli/