コラム唐沢寿明に任せておけば大丈夫!『24 JAPAN』で確信したリメークドラマ&アクションのキレ味

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。 今回は、テレビ朝日開局60周年記念『24 JAPAN』(テレビ朝日系 毎週金曜 午後11時15分※一部地域を除く)をご紹介します。

世界的大ヒット作をリメークするチャレンジングドラマ

テロに立ち向かう主人公・獅堂現馬は唐沢寿明さんだからこそキマる!
  ©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

現在放送中の唐沢寿明さん主演の連続ドラマ『24 JAPAN』は、2001年にアメリカ発後、世界各国で放送されて大ヒットしたドラマシリーズ『24』(邦題:『24-TWENTY FOUR-』)のシーズン1をベースにした、日本版リメークです。

原作ドラマでは、アメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、凶悪なテロ事件と戦う姿を描いていて、1シーズン(全24話/24時間)をかけて1日の出来事をリアルタイムで描く革新的なスタイルやスリリングな展開が支持され、世界的大ヒットシリーズとなりました。

米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生するまでの24時間を描写したオリジナル版のシーズン1をベースに、初の日本版リメークとなる『24 JAPAN』では“日本初の女性総理”が誕生するまでの24時間を克明に描き、2クール続くドラマとなります。

今作のように、日本のみならず、全世界で大ヒットしたドラマをリメークするとなると、キャスティングされた役者のみなさんは相当なプレッシャーではないかと思うんです。だって、誰もが知っている超有名アクション&サスペンスドラマだからこそファンも多く、きっと誰が日本版で役を演じても「全然オリジナルと違う」とか「日本版ではこんなふうになるのか」といった声があがる可能性もあるから。

でも、そんな懸念をよそに、見事に日本版の世界を展開しているのは、オリジナルのジャック・バウアーにあたる主人公・獅堂現馬(しどうげんば)を演じている唐沢寿明さんをはじめとする芸達者な役者のみなさんです。実は、唐沢さんご自身も、オリジナル版『24』を何十回も観ていて大ファンなのだとか。

そんな唐沢さんといえば、2019年に韓国ドラマをリメークした連続ドラマ『ボイス 110緊急司令室』(日本テレビ系)では、連続殺人鬼を追う敏腕刑事として、タイムリミットサスペンスに主演されていたのも記憶に新しいところ。こうして数々のリメークドラマの日本版で、しっかりと視聴者を惹きつけ、銃を持つ姿もすっかり板についている唐沢さん。

あのときも毎回ハラハラドキドキしながらドラマを観ていましたが、今回はテロリストによる女性総理候補暗殺計画を阻止し、誘拐された娘を取り戻すために必死で戦う姿に、手に汗握ります。唐沢さんの堂々たる演技に惹きつけられっぱなしという視聴者も多いはずで、繊細なものから大胆なものまでなんでも演じられる、振り幅の大きい唐沢さん。これはもう、リメークドラマやアクションものは、「唐沢さんに任せておけば大丈夫!」といった安心感もあるんですよね。

そして唐沢さんを取り巻く、仲間由紀恵さん、栗山千明さん、木村多江さんなどの女優陣にも注目していきましょう!


CTUメンバーの栗山千明さん、朝倉あきさんはどう動くのか?
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日本版ジャック・バウアーを取り巻く個性的な女性たち

家族に不穏な動きのある朝倉麗役の仲間由紀恵さんの決断は!?
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世界的大ヒットを記録したドラマシリーズ『24』(邦題:『24-TWENTY FOUR-』)のシーズン1をベースにした、日本版リメーク『24 JAPAN』。オリジナルのジャック・バウアーにあたる主人公・獅堂現馬(しどうげんば)を演じている唐沢寿明さんを取り巻く女優陣も豪華です。

ドラマでは、暗殺計画から獅堂に守られる日本初の女性総理候補であり「民生党」の党首としても存在感を示している朝倉麗(あさくらうらら)に扮するのは、仲間由紀恵さん。唐沢さんと仲間さんは、今年1月に放送されたドラマスペシャル『ハラスメントゲーム 秋津VSカトクの女』(テレビ東京系)で初共演した際、対立する関係性で火花を散らしていましたが、2度目の共演となる今作では、守り守られで息もぴったり。それぞれの“家族”に起こる出来事が、ドラマの鍵となる部分もあって、まだまだ見逃せません。

続いて、獅堂と共に、暗殺計画の阻止という秘密任務にあたるCTUメンバー・水石伊月(みずいしいつき)に扮するのは、栗山千明さん。一時期、獅堂とつきあっていた過去アリ。栗山さんのトレードマークといえるロングヘアーと涼しい眼差しで、これからどんな役割を見せてくれるのか!? キリリとした存在感を放ちます。

そして獅堂の家族を忘れちゃいけませんね。妻・六花(りっか)に扮するのは、木村多江さん。一時は“ある問題”から別居していたものの、現在は再び同居しているが、別居の理由を知らない桜田ひよりさん扮する娘・美有(みゆ)からは、口も利いてもらえない日々を送り、ギスギスした関係に心を痛めています。

木村さんは薄幸そうな役からエグ味のある役までも変幻自在に演じられる役者さんですが、今回はオロオロする六花役で魅了。誘拐されて悲劇を生む娘・美有の浮ついた感からの恐怖をうまく表現している桜田さんの動向も気になりますよね。

こういった実に個性的な女性陣に囲まれている獅堂の前に、次はいったいどんなことが繰り広げられるのでしょうか? 『24 JAPAN』の11月13日放送の第6話は、党関係者との朝食会を目前に控えた日本初の女性総理候補・朝倉麗は、闇の情報屋・上州(でんでん)から衝撃的な事実を告げられる。かつて麗の息子・夕太(今井悠貴)に頼まれ、犯した殺人の証拠をもみ消したという。自分の預かり知らぬところで行われた“隠蔽”にショックを受けた麗は、上州に絶縁を宣言。だがそんな彼女に向かって、上州は“不穏な言葉”を口にする。しかも、麗の夫・遥平(筒井道隆)が人知れず、“信じられない行動”に出る。そして、獅堂とその家族に今まさに迫りつつある“もうひとつの危機”が……! 次回もぜひチェックしましょう !!

獅堂と妻・六花らは娘・美有を助けられるのか?
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『24 JAPAN』https://www.tv-asahi.co.jp/24japan/