コラム山﨑賢人に釘付け!新感覚サバイバルドラマ「今際の国のアリス」のスリリングな展開にハラハラMAX

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。

今回は、Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」をご紹介します。

役者として果てしない伸びしろがある山﨑賢人

冴えないアリス(山﨑賢人)は“げぇむ”に巻き込まれ「命」と向き合うことに。 ©︎麻生羽呂・小学館/ROBOT 

山﨑賢人さんと土屋太鳳さんがダブル主演する、Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」シーズン1(全8話)。同作は、「週刊少年サンデーS」で2010年から2015年まで連載後、「週刊少年サンデー」(ともに小学館)で2015年から2016年まで連載された、麻生羽呂さん原作の同名大人気コミックの映像化作品です。

2020年12月10日から、世界190ヵ国同時に全話一挙配信されてからというもの、Netflixでの日本の総合TOP10で1位を獲得し、韓国、台湾などのアジア諸国に加え、フランス、ドイツほかヨーロッパの世界約40カ国と地域でも総合TOP10入りを果たしました。数ある作品があるなかで、この「今際の国のアリス」が、日本発の実写オリジナル作品として世界でもっとも注目を浴びているのです。

日本でももちろん話題沸騰中のため、すでに、シーズン2の制作も決定。原作のストーリーの面白さはさることながら、これまで「映像化不可能」と言われてきた世界観を見事なまでに実写化し、さらにNetflix最大級のスケールで制作された同作の監督を務めるのは、山﨑賢人さんの2019年公開の主演映画『キングダム』も手掛けた、佐藤信介さん。

物語は、優秀な弟と比較され続け、人生に意味を見出せない冴えない男・アリス(山﨑賢人)が、親友のチョータ(森永悠希)とカルベ(町田啓太)とともに渋谷へ繰り出したことから始まります。3人が渋谷駅から出てくると、街は突然、無人化に。ここから、さまざまな“げぇむ”をクリアしなければ生き残ることができない“今際の国”で、命を懸けたサバイバルな展開が繰り広げられていくのです。

Netflixのオリジナルシリーズといえば、まるで映画のような質感のある映像を届けることに定評がありますが、「今際の国のアリス」でも期待を裏切りません。VFXや美術は綿密に設計され、クオリティの高い世界観を披露しています。そして人影のない渋谷スクランブル街が登場するのですが、それは最近メディアでもよく紹介されることのある、栃木県足利市に組まれた大規模オープンセット。ほかの映画なども撮影されることがありますが、渋谷スクランブル交差点を完全再現したセットは圧巻です。

山﨑さんは、2010年にドラマ『熱海の捜査官』(テレビ朝日系)でデビューしてから、今年で俳優として11年目に突入。2011年の映画『管制塔』での主演を皮切りに、映画やテレビドラマなどでどんどん主役に抜擢されています。山﨑さんは今回のように漫画原作の映画にも数多く主演していて、佐藤監督と前にタッグを組んだ映画『キングダム』もそうですし、2016年は映画『オオカミ少女と黒王子』や2017年の映画『斉木楠雄のΨ難』ほか、少女漫画や少年漫画の人気作の実写化には欠かせない存在にもなっています。

山﨑さんの甘いマスクを見ているだけで「かっこいい〜!」「目の保養になる♡」といった女性からの人気が絶大なのはいまも変わりませんが、昨今は男性からの支持も厚くなってきている様子。近年のドラマでは、2018年に『トドメの接吻』(日本テレビ系)で欲望にまみれたホストという主人公を演じ切り、同年にドラマ『グッドドクター』(フジテレビ系)でサヴァン症候群の主人公を繊細な芝居で表現し、その伸びしろが大きすぎる演技力は再注目されているんです。

そして今回の「今際の国のアリス」では、鬱々とした青年だったはずが、命を懸けた“げぇむ”を体験していくにつれて、「生きること」に正面から向き合い、精悍な姿へと変貌していくさまを山﨑さんは見せつけてくれます。いやあ、山﨑さんってまだ26歳なんですね。これから俳優としてさらに飛躍されるであろう、期待度満点です。

そんな山﨑さん演じるアリスは、親友のチョータ(森永悠希)とカルベ(町田啓太)とともに、果たしてどんなサバイバルな展開に巻き込まれていくのでしょうか……!?

写真左から、チョータ(森永悠希)、アリス、カルベ(町田啓太)。友情の末の苦闘にも注目。 ©︎麻生羽呂・小学館/ROBOT 

土屋太鳳のアスリートのような美しさが弾ける

クライマーのウサギ(土屋太鳳)はひとりで“げぇむ”に挑むが……。 ©︎麻生羽呂・小学館/ROBOT 

山﨑賢人さんと土屋太鳳さんがダブル主演する、Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」シーズン1(全8話)。冴えない男・アリス(山﨑)は“今際の国”で、命を懸けたサバイバルな展開に巻き込まれ、持ち前の観察力と判断力を発揮していきます。その一方で、仲間を作らずにたったひとりで“げぇむ”に挑み続けるクライマーのウサギ(土屋)と出会い、「生きること」に正面から向き合うことに。

クライマーという役柄のため、タンクトップ姿で険しい崖をロープ1本で登っていったり、命懸けで戦うアクションシーンが繰り広げられたり、土屋太鳳さんのキレッキレの姿を堪能できます。土屋さんは日本女子体育大学に在籍し、しなやかに踊るプロ級のダンスはもちろんスポーツ全般が得意なことは知られていますが、「今際の国のアリス」ではそのアスリートのような美しさに磨きがかかり、サバイバルドラマならではの醍醐味が味わえるのです。

ダブル主演の山﨑さんとは、2012年にドラマ『黒の女教師』(TBS系)で初共演以降、2015年は連続テレビ小説「まれ」(NHK)、映画『orange-オレンジ-』と、これまでに3度も共演。4度目となる今回は、すでにふたりの間に芝居における信頼関係が築かれている節があり、劇中の「アリス」と「ウサギ」として存分に威力を放っています。

頭脳派のアリスが、耐力抜群のウサギに出会ったことで、命を懸けた“げぇむ”をクリアしていく確率が格段にアップ。アリスとウサギら“今際の国”の登場人物だけでなく、観ているこちら側も手に汗握るスリルと、謎解きに惹きつけられていきます。過酷な環境でそれぞれのキャラクターがどう動いていくのか、もし自分だったら、どう動くのか? そんな問いかけにもなりそうな作品です。

チシヤ役の村上虹郎さん、クイナ役の朝比奈彩さん、ニラギ役の桜田通さん、アン役の三吉彩花さん、ラスボス役の栁俊太郎さん、ボーシヤ役の金子ノブアキさん、アグニ役の青柳翔さん、ミラ役の仲里依さんほか、多彩な出演者にも注目。

どのような物語なのか、実際に、みなさんの目で確かめてみてください。

体力抜群のウサギ&頭脳派のアリスは過酷な“げぇむ”を勝ち抜けるか。 ©︎麻生羽呂・小学館/ROBOT 

Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」シーズン1
https://www.netflix.com/title/80200575
Netflixにてシーズン1全世界独占配信中