コラム栗山千明が髪をかき上げるとスイッチオン! アラサー女子が夢見るドラマ『ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子〜』

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。

今回は、水ドラ25『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』(テレビ東京系 毎週水曜深夜1時10分)をご紹介します。

ラブコメからアクションまでなんでもハマる栗山千明

栗山千明演じる九条瑠璃。こちら表向きの“パーフェクトウーマン”の様子。(c)「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」製作委員会

現在放送中の栗山千明さん主演ドラマ『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』は、恋愛経験豊富な仮面を被ったこじらせ女子と、笑顔の下に本音を隠した年下男子の嘘から始まる、胸キュンラブコメディです。

テレビ東京の深夜の連続ドラマでは初主演となる栗山さんは、美人でスタイル抜群なうえ、仕事もデキる優秀な“百戦錬磨”風のパーフェクトウーマン・九条瑠璃役。表向きではパーフェクトな瑠璃は、実際には、彼氏いない歴15年という“超ド級な恋愛初心者”という、ギャップがあるキャラクター。

一方、そんな瑠璃の部下で、“見た目も中身もパーフェクト”なのに、なぜか振られ続けてきているという後輩・真宮亮役を若手俳優の小関裕太さんが演じています。

自宅では、膨大な少女漫画に囲まれながら、ひとりでのびのびとラブコメの世界に浸ることが大好きな瑠璃。プライベートではオタク女子ともいえる瑠璃ですが、オフィシャルな場面では、男女ともに後輩に慕われる頼れる上司像をまっとうすべく、常にかっこよく振る舞います。

でも、後輩にアドバイスする際、実際に参考にしているのは、すべて少女漫画から。その場によって適切なセリフをチョイスして発言し、相談者から、ありがたがられています。

それを観ていて思いましたが、瑠璃ほど公私の様子にギャップがないとしても、誰だって、ひとりでいるときとそうでないときの差って、ありますよね? とくに好きな人の前だと、無意識のうちにいつもとは違うよそ行きの顔になることだってあるだろうし、親の前と友達の前とでは、見せる雰囲気に違いがあることも。だからなのか、公私における二つの顔を使い分けようとがんばる瑠璃の姿は、共感できる部分もあるうえ、どこかユーモラス。

そんな瑠璃を演じる栗山さんは、艶やかな黒いロングヘアをなびかせながら、これまでも数多くの作品に出演してきました。ティーン誌のモデルを経て、1999年に映画『死国』で女優デビューした栗山さんは、2000年に出演した深作欣二監督の映画『バトル・ロワイヤル』の演技がクエンティン・タランティーノ監督の目に留まり、2003年には『キル・ビル Vol.1』へ出演するなど、国内外で活躍されています。

ドラマといえば、栗山さんは今年3月まで2クールにわたり放送されていた連続ドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日系)でのCTU(テロ対策ユニット)でのクールビューティーな役では、最後に衝撃的な展開を繰り広げて、冷徹な女性に扮していたのも記憶に新しいところ。

打って変わって、今回はドラマタイトルにもあるように“ラブコメ”の主人公を演じ、コミカルな場面も多々登場します。こうして思えば、アクションからシリアス、そしてコメディと、幅広いジャンルに対応できる栗山さんの演技力は幅広く、スゴイですよね。

そんな栗山さん演じる瑠璃の恋愛相手となる、年下男子役の小関裕太さんや、弟役の草川拓弥さんなどのイケメンにも、続いて迫ってみましょう。

こちら表向きの逆、裏向き(?)の少女漫画が大好きな恋愛初心者の瑠璃。(c)「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」製作委員会

小関裕太や草川拓弥らイケメンが賑やか

瑠璃(栗山)に恋愛指南を頼んだ部下の年下男子・真宮亮(小関裕太)との恋の未来は?(c)「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」製作委員会

栗山千明さん主演ドラマ『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』は、恋愛経験豊富な仮面を被ったこじらせ女子・九条瑠璃(栗山)と、笑顔の下に本音を隠した年下男子で“見た目も中身もパーフェクト”なのに振られ続けてきているという真宮亮(小関裕太)が繰り広げる、ラブコメディです。

恋愛豊富なフリをする瑠璃は、「ちょっと張り切って言い過ぎじゃあ……」と思うぐらい、借りてきた知識で後輩たちにビシバシ助言をしていくのですが、瑠璃の心の中の本音としては「ムリだよ?!」とパニックになるものの、ある仕草を合図に“パーフェクトウーマン”へとスイッチがオン! それはどんな仕草かというと、“ロングヘアを色っぽくかき上げる仕草”なんです。

亮に恋愛指南を依頼され、がんばって指南する瑠璃の、本音と行動とのギャップったら、スゴイ。先週放送された第2話では、つまづいてうっかりキスをしてしまった亮と瑠璃なのに、それさえも「よくあることだから、全然気にしないで」と平気なフリをする、瑠璃。いや、恋愛経験があっても上司と部下でうっかりキスすることなんて、よくあることではありません。でも、そんなさじ加減はわからない瑠璃の、どこかいじらしい言動はつい応援したくなっちゃうんです。

そして亮役の小関さんは、2.5次元ミュージカル『テニスの王子様』シリーズに出演するなどで人気を獲得し、今回のドラマと同じテレビ東京系で3月まで放送されていた、草刈正雄さん主演の連続ドラマ『おじさまと猫』にも、主人公が勤める音楽教室の同僚・森山良春役として出演していました。猫好きの筆者は、草刈さんと猫のふくまる(声は神木隆之介さん)のハートフルな場面に癒されていましたが、小関さんのフレッシュな演技にもほのぼの。

今回の『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』では、小関さん演じる亮はもちろん、栗山さん演じる瑠璃が何かと頼る弟・惇太役を演じる、超特急の草川拓弥さんなど、イケメンも続々登場してうれしい限りです。惇太は、姉の本当の姿を知っていながら、困っているときにすぐに駆けつけてサポート。その弟の雰囲気は、草川さんが持つ優しさも加味されていそうな感じです。

そんな気になるドラマの4月21日放送は、ロマンチックな夜景スポットで亮とまさかのキスをしてしまった瑠璃は、一夜明け、悶々として眠れなかった。「あれは事故キス」と動揺を収めようとする瑠璃だが、職場でも亮を意識しないよう「ただの電柱」と思いこもうとする始末。そんな瑠璃の気持ちを知ってか知らずか、亮は遊園地デートへと誘ってくる。遊園地といえば“観覧車で何かが起きる”のが少女漫画の定番。手に汗握る、二人の恋の行方は……!? 来週も見逃せませんね!

瑠璃が何かと頼る弟・惇太役(草川拓弥)は、姉の恋を応援するが……。(c)「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」製作委員会

水ドラ25『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』
https://www.tv-tokyo.co.jp/kojidan/

かわむらあみりのテレビウォッチング
https://suits-woman.jp/column/tv/
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