コラム韓国トップスター コン・ユと青春スター パク・ボゴムが魅了!映画『SEOBOK/ソボク』が描く絆

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。

今回は、韓国映画『SEOBOK/ソボク』をご紹介します。

コン・ユが演技で魅了する赤裸々な人間の姿

元情報局エージェントのギホン(コン・ユ)は、人類初のクローン・ソボク(パク・ボゴム)を護衛するなか襲撃を受ける。

韓国映画界を代表するトップスター俳優のコン・ユさんと、青春スターとして人気を誇るパク・ボゴムさんが贈る、韓国で初登場No.1に輝いた、永遠の命を巡るSFエンターテインメント映画『SEOBOK/ソボク』が2021年7月16日(金)より日本でも公開されます。

余命宣告を受けた元情報局エージェントのミン・ギホンは死を目前にし、明日の生を渇望。

彼に、国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン・ソボクを護衛する任務が舞い込むものの、任務早々に襲撃を受けるギホンとソボク。なんとか逃げ抜くも2人だけになってしまい、危機的な状況で衝突を繰り返しながらも、徐々に心を通わせていくのです。しかし、人類の救いにも、災いにもなり得るソボクを手に入れようと、闇の組織の追跡はさらに激しくなっていき……。

コン・ユさんは、今作について「シナリオに鋭いテーマ意識が見えた。今まで見たことのない独特で新しい映画が誕生しそうだという期待感が高まった」と語り、パク・ボゴムさんは、今回の役柄について「今までなかったキャラクターだ。映画の中でソボクが選択すべき瞬間、僕ならどうするかずっと悩み研究しながら演じた」と語っています。

死を目の前にした元情報局エージェント・ギホンを演じるのは、『82年生まれ、キム・ジヨン』(2020年日本公開)など、出演作を必ずヒットに導く、韓国映画界を代表するトップスターのコン・ユさん。

減量して撮影に望んだというコン・ユ。どの役も高い演技力に釘付け。サランヘヨ~!

コン・ユさんは、1979年7月10日生まれの現在、42歳です。タレ目がかわいい小さな顔と、184cmの長身ながら筋肉バキバキのナイスバディとのギャップに、メロメロになること必至。日本でも、ティーンエージャーから大人の女性まで、幅広い年齢層に支持されています。

もちろん折り紙付きの演技力は素晴らしく、『SEOBOK/ソボク』でも、完璧なアクションを披露しているコン・ユさん。

これまでに主演した映画のなかでも、韓国初のゾンビ映画として大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2017年日本公開)での特急列車内での闘いや、『サスペクト 哀しき容疑者』(2014年日本公開)での北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員役での凄まじく過酷で目を見張るアクションなど、その底知れない演技力と真摯な役作りへの姿勢に脱帽するばかり。

そういえば、大人気ゲームを実写映像化した三池崇史監督の映画『龍が如く 劇場版』(2007年公開)でも、韓国人スナイパー役として存在感を発揮していましたが、日本映画に出演したのがこれきりなのは寂しい限り。また何かの日本の作品でも、コン・ユさんが登場されるといいのにと思うのは筆者だけではないはずです。

ギホンがソボクを連れて市場へ。洋服店での2人のやりとりなど微笑ましいシーンも。

『SEOBOK/ソボク』では、ギホンとソボクが車で逃走する際にロードムービーのような展開も。

襲撃されるなか逃れようとハラハラするカーアクションのシーンは、コン・ユさんが培ってきたこれまでのアクションの経験が活きていて、切り抜けようと必死で車を運転するギホンの横で、感情が表れにくいクールな表情のソボクがいるという、対比が絶妙。ソボクと出会い、影響を受けていくギホンの心情もこまやかに演じています。

これらハードな映画でもわたしたちを魅了するコン・ユさんですが、もともとは2001年のデビュー以降、なかなか芽が出ない時期を経て、ラブコメ・ドラマ『コーヒープリンス1号店』(2007年)で大ブレイク。

なかでも、アジアに“トッケビシンドローム”を巻き起こした韓国ドラマ史にその名を刻む最高傑作のファンタジーラブロマンス『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016年)は、いまも絶大な人気を誇っています。

トッケビ=鬼のような、韓国に伝わる架空の存在を演じた、コン・ユさんのカッコよさときたらもうハンパなく、ふんわりヘアとタートルネックにロングコートが揃えば、「トッケビ/キム・シンになれるかな?」と、筆者は夫をトッケビ的コン・ユさん風スタイルにしようと、日々画策しています。

続いては、そんなコン・ユさんとともに、日本でも人気の青春スター、パク・ボゴムさんに迫ってみましょう。

アクションシーンはハラハラ!! ドキドキ!!! 映画のWEB CMのナレーションを担当するのは、声優の林原めぐみさん! その語りは綾波レイのようです。

パク・ボゴムが繊細に演じたクローンという存在

隠れ家に逃げ込むソボクとギホン。2人で食事をするシーンが印象的。

韓国映画界を代表するトップスター俳優のコン・ユさんと、青春スターとして人気を誇るパク・ボゴムさんが贈る、SFエンターテインメント映画『SEOBOK/ソボク』。

人類初のクローン・ソボク役を演じるのは、パク・ボゴムさん。生まれてからずっと過ごしている実験室=ソボクの家は、研究室の中ながら、自然を感じさせるような鳥や海、草木や花なども点在。でもギホンと出会い、その実験室から出て、本当の世界と出会うソボク。

ギホンが語る内容ひとつずつに対して率直に質問し、しかもその意見は常に核心をついているソボクは、まるで小さな子どものようなピュアな感覚を見せながらも、襲撃してくる人間に見せる容赦のなさも。

でも、ギホンと出会ってからのソボクは、だんだんと“人間らしく”なっていくのも見どころです。

パク・ボゴムさんは、1993年6月16日生まれの現在、28歳。以前このコラムでもご紹介した韓国ドラマ『梨泰院クラス』の最終回に、シェフ役としてカメオ出演していたのも記憶に新しいところです。最新主演ドラマ『青春の記録』では、映画『パラサイト 半地下の家族』(2019年)で強烈な印象を残した女優のパク・ソダムさんと共演しています(いずれもNetflixで視聴可能)。

研究室では、毎日、検査の繰り返し。果たしてソボクは人類を救うのか、それとも…。

パク・ボゴムさんは、2011年にデビューしたのち、主演した時代劇ドラマ『雲が描いた月明り』(2016年)でブレイクし、日本でも人気のある若手実力派俳優です。

2019年3月には、シングル「Bloomin’」で日本において歌手デビューも果たし(日本語で歌うラブソングはさわやかですよ~!)、俳優だけでなく歌手としても活動中。甘いルックスと歌声で、多くの女性からの人気が急上昇中です。

コン・ユさんとは、ほぼ一回り年が離れていて、キャリアにおいても10年ほど違いがあるパク・ボゴムさん。

『SEOBOK/ソボク』でも、ギホンがソボクに「兄さんと呼べよ」と言うシーンがあるのですが、実際の撮影現場でも、おふたりは兄弟のように仲が良かったのだとか。

“死ぬことのない”クローン・ソボクと“死から逃れられない”男・ギホン。対極の定めを生きる2人が、お互いのために宿命に抗い、行き着くクライマックスとは? 気になるその結末をぜひ劇場でご覧ください。

【映画情報】
『SEOBOK/ソボク』

2021年7月16日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演:コン・ユ、パク・ボゴムほか
監督:イ・ヨンジュ
配給:クロックワークス
(c)2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

『SEOBOK/ソボク』公式サイト
https://seobok.jp/

かわむらあみりのテレビウォッチング
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